
平成 21 年 10 月 竣工
中央にございます本殿には阿佐谷神明宮御祭神、天照大御神をお祀りし、左右の摂社には、右に月読命、左に須佐之男命をお祀りしております。
本殿はかつてより鎮座されておりましたものを拝殿と切り離して曳家によってお移し申し上げ、摂社にはかつての天祖神社の木材を頂き、足りないところは米ヒバをもって新たに建立いたしました。本殿と摂社にはそれぞれの御祭神の象徴を象った装飾が施されており、天照大御神は太陽、月読命は月、須佐之男命は海をあしらっております。
かつて本殿と繋がっていましたものを切り離し、壁などを取り払いまして参拝にいらっしゃる皆様がこの拝殿を通しまして本殿、摂社をお参りできるようにいたしました。また、例大祭などの重要なお祭りを執り行う場として新たに整備をし、より荘厳な儀礼を行えるようにいたしました。
神明宮特別祈祷「唯一八難除」の崇敬者が年々増加していく中で、この大改修に伴い、御祈祷専用の建物を増築いたしました。
この新しい祈祷殿は旧社殿の木材で使用できるものを出来る限り活用し、主要木材としてヒバ、ヒノキを使用した木造平屋神明造りです。
大屋根には新しい銅板を約三000枚使用し、外壁は漆喰仕上げです。
また、御祈祷の受付ならびに授与所も拡張し、祈祷待合所は冬でも暖かい床暖房となっております。
この祈祷殿の奥には天照大御神の荒魂(伊勢神宮の別宮の神さま)と、豊受大神(伊勢神宮の外宮の神さま)が同時に祀られています。
杉並に鎮まるお伊勢さまのお力を頂いて森羅万象全ての災いを取り除く八難除祈祷は、初穂料三000円からお気持ちで、どなたでもお受けになることができます。
旧神楽殿と旧社殿の木材を利用して改築されたこの能楽殿では、今まで以上に本格的な能・狂言の上演が可能になりました。
またお祭りのさいには今までどうりに阿佐ヶ谷囃子(杉並区無形文化財指定)やお神楽など、様々な伝統芸能の奉納にも使用していただけます。
鏡板の松の絵は、能画家・作面家の先生(狩野宗家系列)によるもので、伝統的な狩野派の構図を踏まえながら現代感覚を採り入れ、モダンな印象に仕上げた作品です。
この能楽殿では今後も和の伝統文化の発信基地として、様々な芸術活動にも使用していただけるよう企画していく予定です。