白く小さい可愛らしいお花が咲いています。
このお花は常緑樹である「榊(さかき)」から咲くもので、神社には欠かせないとても重要な植物です。
古くより植物には神様が宿ると考えられており、枝先がとがっている木は特に神様の依り代とされ、現代でも神事やお供え物に用いられています。
神様と人を分ける境目の木から「境木(さかき)」とも言われるようになったという説もあるそうですね。
榊が何に使われているのか、皆様が一番思い浮かべやすいのがお祓いの時に神職さんの持つ「大幣(おおぬさ)」かと思います。
「あれ?大幣って…紙の束を付けた棒の事なんじゃないの?」と疑問に思う方、沢山いらっしゃるのではないでしょうか。
沢山の紙垂(しで)を麻でまとめた祓い串、こちらももちろん立派な大幣です。
大幣は日々知らず知らずに積み重ねている罪穢れを払いのけ、身を清める役割がございます。
神事を行う際は、初めに大幣で身を清めてから祝詞の奏上など行うのが習わしです。
榊で作られた大幣もこのように沢山の紙垂を垂らし、麻でくくります。
神社さんによっては全て麻で奉製することもあるそうですが、物が違うからと言って大きな変わりはございません。
また、榊は「玉串(たまぐし)」として神様にお供えしたり、舞を舞う時の「採り物(とりもの)」として扱う事もあります。
このように重要な役割を持つ榊ですが、当宮には皆様にもご覧いただきやすい場所に生えていますので、是非探してみて下さい!
🌳令和六年六月七日🌲