修祓(しゅばつ)は何のために行うのですか

 祭典において、神さまをお招きする前に心身の罪穢(つみけがれ)を祓うこと、つまりお祓いのことを「修祓」といいます。まず神職が祓詞(はらえことば:神々の力によってさまざまの罪穢を祓い清めてもらうための祝詞)を秦上し、そのあとに行われるので、その間は祭典に参列している人たち全員が、頭を下げた姿勢のままでお祓いを受けます。
 修祓の具としては、大麻(おおぬさ:榊の枝に麻と紙垂を付けた祓の具)・切麻(細かく切った麻と2センチ角程に切った白紙を混ぜた祓の具)・米・塩・塩水などが用いられますが、一般的なのは大麻や塩湯(えんとう:塩を溶かした湯あるいは水を器に入れ、榊の小枝で祓う)によるお祓いです。大麻は左・右・左と振ります。