祓月

皆様、おはようございます。

いよいよ本日から三月でございますね。

三月の異名が弥生と申しますのは広く知られていることではございますが、その意味まではなかなか知られてはいないのではないでしょうか。

弥生(やよい)は元元彌生(いやおい)が変化したものとされておりまして、草木が一段と生い茂る様を申したものでございます。

また他にもこの月は鶯乱啼(おうらんてい)や喜月(きげつ)という異名も持つものでございまして、字の通り鶯の盛んに鳴く時期、春に喜ぶ時期でございます。

これらの異名から分かるように、三月というのは冬が明け、春本番に入り、草木がいよいよ生い茂り、冬に眠り生気を蓄えた生き物が日のもとに出て春を謳歌する時期であります。

梅の花が咲いた様を見て春の訪れを知ることを梅暦(うめごよみ)と申します。

境内の梅も二月下旬にはすでに可愛らしく花開き、春の訪れを知らせてくれました。

これからは桜やタンポポ、菜の花など、より沢山の花が開いて生気あふれる春に入ります。

また、タイトルの祓月(はらえづき)というのも三月の異名です。

この世界情勢、外出もままならず塞ぎ込む方は依然として多くございます。

神社というのは神聖な地でございまして、鳥居をくぐるだけでも祓えの御神徳があるものです。

皆様もどうぞこの機に神明宮にお越しいただき、天照大御神様の御神威を拝戴し、この春本番を清清しい体、生気の満ち満ちた爽やかな御心持でお迎えなさってください。

皆様の御来宮を心よりお待ちしております。

令和3年3月1日